一番後ろ中央が山中卓也さん |
ぼくは、パースを南にバスで3時間ほど下ったドニーブルックという町でピッキングをしました。町自体は小さく、スーパーは一軒だけ。他にも小さな商店みたいなものはちょこちょこありましたが。仕事内容は、固定のファームでのフルーツピッキングで時給制でした。この町はリンゴの産地なのでぼくもリンゴを育てているファームで働きました。リンゴのシーズンが始まる前は、まずチェリー、プラム、洋ナシのピッキングをしました。そして、一つの果物をとり終えた後は、次の果物が育つまでプルーニング。それでも、天候の関係でなかなか果物が育たずファームがブレイクに入ってしまうことも何度かありました。その場合、2〜3週間ほど仕事が無くなってしまう人もいました。でも自分の場合は、家のオーナーの人が別な仕事を探してくれて、一度も仕事を失うことなく働き続けられました。
この町では、BPに住んでそこから仕事をもらう人もいましたが、自分の場合はシェアハウスに住み、そこの家のオーナーが仕事を斡旋してくれていました。家はとても清潔で、各部屋には、TV、DVD付き。キッチンも綺麗で道具も揃っていました。非常に住みやすかったんですが、一つ問題があるとしたら日本人と韓国人しかその家にはいないこと。なので、生活のほとんどが日本語になってしまうので、英語環境とは程遠かったです。けれど、みんなで、毎日バカやっていたことで、仕事の疲れも忘れることができました。そして、大切な友達を作ることが出来ました。一生の宝ですね。 |
そして、なんと言ってもこの家で一番嬉しいことは、家を出て行くときにリービングパーティを開いてくれること。オーナーのおばあちゃん、ベティが料理やケーキを作ってくれてしかもプレゼントをくれたりと。もう、ベティはお母さんみたいなで、みんなとは家族みたい感じ。その分、別れの時は、すごく辛かったです。人生の中で、これほどまで泣いたことがあるのかというほど、涙が出ました。お金とビザだけではなく、たくさんの大切なものをここで得る事ができました。 |
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二つ目の町は、ブリスベンから西へバスで一時間半ほどにあるガトンという町でした。ここは、前回とは違いまず、野菜のファームでした。そして、時給制の仕事はほとんど無く出来高制ばかり。なので、多く稼げる人もいれば全然稼げない人もいたり。自分の場合はいい仕事に就けたので、二週間予定が一週間で出ることができました。
今回の仕事内容は、ブロッコリーニのピッキング。グループでの出来高制だったので、周りからのプレッシャーがきつかったです。けれど、ベテランの人達と仕事が出来たので、すぐにお金を貯めることが出来ました。
家は前回と同じでシェアハウス。キャラバンパークに住んでいる人もたくさんいました。シェアハウスは、日本人と韓国人で、キャラバンパークは、国際的な感じになっていたと思います。ドニーブルックのファームに比べると、お金に関してはかなりシビアなファームだと感じました。要領のいい人じゃないと、稼ぐのが難しいとおもいます。
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ピッキング情報を手に入れる一番のいい方法は、直接聞く事です。最初の場所は、当時ファームに住んでいた友達に電話をして家と仕事を紹介してもらいました。仕事の良し悪し、今仕事があるかどうかは、働いている人が一番知っているので、それが確実な情報になります。BPには、ピッキング経験者が多いので、どんどんと声をかけて情報を手に入れるといいとおもいます。そして、はずれを引いてしまった場合は、すぐに出て行くことを勧めます。見つかりにくい状況のため、我慢して続ける人もいますが、辛く、長い時間をかけて働き続けていては、貴重な時間がもったいないです。良いファームは必ずあるので無理せず、自分に合ったファームで働くことをお薦めします。 |
ピッキング仲間と食事 |
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